怪我・病気資料室 目次†
骨折・外傷†
- 骨折
翼を閉じた状態で上から見て、左右対称に翼を畳めない、
また片方の翼が下に垂れている場合は骨折が疑われる。
正しい関節の位置でテーピングなどの処置を受ける。
気嚢破裂†
鳥の呼吸器の一部である気嚢が骨折などにより傷つけられた状態
空気が漏れ、皮下気腫となり、体が腫れあがったように見える。
皮下気腫が大きくなると気嚢を圧迫して呼吸困難になったり、そ嚢を圧迫して
餌が食べられなくなったりする。獣医師による処置(穿刺して空気を抜く)が必要。
怪我が重傷で完治まで時間が掛かる場合、定期的に処置を繰り返す必要もある。
損傷した気嚢の位置により、皮下気腫の位置は異なる。
- 皮下気腫のムクドリのヒナ
- 上からみたところ:左の首に大きな皮下気腫が見られる。
- 横から見たところ:左首以外も腫れ上がっている様子がわかる。
その他†
発育不全(奇形)†
足の障害†
- 指がグー
写真は片足だけですが両足がグーのケースもある。
卵や雛の時の栄養不良が原因の場合、
栄養バランスを整えることで改善する可能性がある。
- 脚弱症
足の力が弱く立って歩いたり、とまり木にとまることが出来ない。
卵や雛の時の栄養不良が原因の場合、
栄養バランスを整えることで改善する可能性がある。
栄養不良か病気が原因か、必ず獣医さんに診断してもらいましょう。
- 腱はずれ(ペンローシス・ペローシス)
足や指を動かす事は出来るが足の付け根がはずれているので立つことが出来ない。
卵や雛の時の栄養不良が原因だといわれている。
ヒナのウチなら獣医師の処置で改善する場合がある。
- 羽毛の発育不全
- 風切羽の発育不全
- イワツバメのヒナの風切羽形成不全
ツバメ類に最近よく見られる。羽管が割れないままの短い羽毛であったり
すぐに抜けてスカスカになってしまうことが多い。片方の翼のみに見られる。
親鳥が卵を温めるとき、うまく転卵が出来ず片方だけ温められてしまった事が
原因であるという説もあるが、ツバメ類に多発する理由は不明。
栄養の改善やビタミン類の投与により、多少羽毛が伸びたり、換羽時に正常な
羽毛が出ることもあるが、孵化後数ヶ月を要す為渡り鳥であるツバメの場合
リリースは不可能になる。
細菌感染の症状†
- 感染症による目の障害
以下、野鳥駆け込み掲示板 スレッドNo.5870より抜粋して編集
軽度の感染症で目が開かなくなり瞬膜(まぶたの内側にある膜・普段も出る事がある)が
出たまま固まってしまった。
(目の周りの傷は自分で掻いたために出来たものです。)
2011.7.26に病院を受診、抗生剤の内服薬と点眼薬の投与で数日で写真のように回復した。
- 点眼薬のさし方:患部の周りが濡れてるとまた掻いてしまうため、
さした後は目の周りの濡れを必ずコットンで優しく拭きます。
- 瞬膜が出た理由:感染した患部から膿が出た場合、人ならトロリとした
液状ですが、鳥は体温が高いためチーズのように硬くなるため、瞬膜が固着した。
※ビタミン不足でも眼が開かなくなる事があるが、上のような症状が見られる場合は
獣医師より抗生剤の投与を受ける。
コメント†